2021年8月31日火曜日

2学期が始まります。

 長かった夏休みももうすぐ終わり、

幼稚園では2学期を始める準備をしています。

 

まずは、4歳児学年の庭にあるジャングルジムが



こんなにピカピカになりました。

太陽が当たるとまぶしいほどに輝いています。

早く登って遊びたいですね!


保育室も子どもたちが来る準備をしています。




草がたくさん生えていましたが、

業者の方がきれいに除草してくれました。


これで外でも気持ちよく遊べますね。

 

幼稚園の入り口に咲いている

キバナコスモスもこんなにたくさん咲いて、背が高くなっています。


先生たちも幼稚園も子どもたちが来るのを待っています。

2学期はどんな楽しいことがあるか楽しみですね。


2021年8月24日火曜日

夏休み中のようちえん―フィールドビンゴに挑戦!!―

 

※7月20日~8月31日までは毎週火曜日にブログを更新します。

※画像はクリックすると拡大されます。

 

見慣れた草花も触ったり、じっくり見たりすると、

新しい発見があって楽しいですね。

 

こんなものを作ってみました。


 

『フィールドビンゴ』です。

早速園庭でやってみようと思います。

 

まずは『まるいもの』を探してみます。




オシロイバナの種を見つけました。

夏休み前に色水遊びでお花を使ったときにはなかった、

黒い種があります。

触ってみるととても固いです。

 

次は、『ぎざぎざしているもの』を探してみます。

 


シソの葉を見つけました。

葉っぱの形がぎざぎざしています。

シソはスーパーなどで食べ物として売られるときは、

『大葉』と呼ばれます。

 

 

それから『たくさんのいろがあるもの』を探してみます。

黄緑だけとか白だけとかではなく、

たくさんの色があるものって見つけるのが難しいですね。

 

 

白と黄緑と茶色のオオバコを見つけました。

茎がしっかりしていて長いので、

写真のように2本を絡ませて左右から引っ張ると

オオバコ相撲を楽しめます。

切れなかった方が勝ちです。


 


『やわらかいもの』も探してみます。

 


赤紫色がきれいなアカツメクサを見つけました。

触ってみると、ふわふわしていてとても気持ちがいいです。

 

 

『でこぼこしているもの』を探します。

 

 

これは木の幹です。

触ってみると、でこぼこして不思議な手触りです。

写真には写りませんでしたが、

木にアリがたくさん登っていました。

 

 

こんな風に順番に探すのも楽しいですが、

目についたものがどれに当てはまるかな?と

考えてみるのもいいですね。

同じカードでも、日によって違うものが

当てはまることもあります。

そして、ビンゴのマスの中はもちろん自由です。

親子でマスの中を考えるところから楽しむのもいいですね。

 

 


☆おまけ☆

今週の稲



稲の長さは96cmです。

 

 

1週間ごとに測っているのに、

生長に違いがあるのは面白いですね。



そして、ついに穂が出てきました。


 

籾から出ている白いものは稲の花です。

良く晴れた朝の9時頃から2時間くらいで閉じてしまうそうです。



今週で夏休み中の稲コーナーは最後になります。

背丈が伸び、穂も出て、花が咲きましたが、

まだまだ稲は実りに向けて育っていきます。

夏休み中の稲の生長については、

9月になってからまたお知らせします。



2021年8月17日火曜日

夏休み特別企画 朝野園長コラム②

 

7月20日~8月31日までは毎週火曜日にブログを更新します。

 

朝野園長先生は本学の芸術・スポーツ科学系美術分野の先生で、彫刻を専門とされています。

 

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「石磨き授業」

 

8月3日園長コラム①「触覚による造形の発見」では、

私が20歳代に経験したことと当時の作品の画像を紹介しました。

園長コラム②では、触覚による感性を育むことによる

自分磨きにつなげられるような授業を紹介したいと思います。

 


こちらは「石磨き」の見本です。

左上から耐水サンドペーパーで番手を7段階、

水磨きすると右下のようにツルツルピカピカになります。

このように一つ一つ段階を着実に進めていくことで

2500番のような輝きになります。

(石はガーデン用に販売されている黒の玉石)

 

私は東京学芸大学に採用される前に

大阪の公立中学校で美術教員をしていました。

その頃の生徒たちの中には

「美術なんか、なんでやらなあかんねん」

「しんどい、だるい」

「おれには才能ないねん」など、

美術の授業に対してやる気のない声が多くありました。

そんな彼らが少しでも意欲的に取り組めるようにと思いついたのが

「石磨き」でした。

技術的な難しさがなく、

磨けば磨くほど作業の変化が目に見えてわかり、

目標がはっきりと定まるので完成度を高める意欲が湧いてきます。

 

次第に磨き度合いを周りの生徒たちと競うようになり、

自分の作業の結果を目の当たりにしたとき、

「少し集中してやればおれにもできるやん」

と思えるようになります。

今まで苦手と思っていたことも

少しの集中で出来るのではないかと、

チャレンジする気持ちと自分に自信をつける一助となる授業になったと思います。

 

「石磨き授業」は、

大学着任後も美術館や公立の小・中学校で出張授業として時折行きますが、

いつも、取り組む子どもたちの真剣な姿に感動します。

ピカピカに磨き上げた自分の石を愛おしそうに頬ずりしたり、

大事そうに梱包したりする様子も伺えられました。

その石の輝きは自分自身も磨き上げた証となっていることを

自覚させてくれます。


 









☆おまけ☆

今週の稲の様子

 


今週も稲の長さを測ってみます。

前回は90cm(ピンクの印)でしたが、

どのくらい伸びているでしょうか。



90.5cmでした。

前回とほとんど同じ長さです。

 

この1週間は雨が多く、

お日様の光をあまり浴びられなかったので

成長がゆっくりだったのかもしれませんね。

今週は水色の印をつけておきます。


ちなみに3週間前の田んぼの様子がこちらです。

 


1週間では生長が分かりにくくなりましたが、

3週間前と比べると、ずいぶん生長したことが分かりますね。

 

夏休み期間中は

毎週5歳児学年が育てている稲の写真を載せていきます。

一週間でどのぐらい成長したか

ぜひ見比べてみてください。

 

 

2021年8月10日火曜日

夏休み中のようちえん②―ようちえんのいきものたち―

※7月20日~8月31日までは毎週火曜日にブログを更新します。



5歳児学年では、アイガモとチャボを飼育しています。

アイガモのチョコちゃんとレモンくんは

仲良く園庭を散歩しています。



いつもは子どもたちの近くで過ごしていますが、

夏休み中は誰もいない園庭をのびのび歩いています。

この日は保育室の北側にある田んぼの方まで来ていました。

 



チャボのユズくんとチャッピーは、

自分で掘った穴に入って砂浴びをしています。

人間で言うお風呂に入って体を洗うことと同じです。

夏休み中はいつもより長く外にいられるので、

ゆっくり砂風呂に浸かっています。



 

 

4歳児学年では、金魚とうさぎを飼育しています。

金魚のみかんちゃんも元気に泳いでいます。

 


教員が水槽の前に行くと、

エサを貰えるのが分かるのか、

口を開けて近づいてきます。

 

 


うさぎのラビットくんと、

3歳児学年で飼育しているインコのレイちゃん、ピーちゃんは、

先生や子どもたちのおうちにホームステイ中です。

 

 

3歳児学年で育てているミニトマトも

後ろの塀と比べてもかなり背が大きくなりました。

夏の日差しを浴びて、次々と実っています。

緑色だった実が

皆さんのよく知る真っ赤なミニトマトになるのは不思議ですね。






園庭を歩いていると、

虫たちにも出会いました。

 

バッタです。



夏休み前は、体が小さくて

葉っぱに隠れてしまうので中々見つけられませんでしたが、

ジャンプも小さかったので捕まえやすかったです。

 

けれど今は、体が大きくなって見つけやすくなりましたが、

遠いところまで飛んでいくので、

追いつくのが難しくなりました。

バッタに気付かれないように、

そうっと近づくのが捕まえるコツです。

 

 

シジミチョウもいました。



シジミチョウはシロツメクサやカタバミによく止まっています。

春に跳んでいたモンシロチョウは

キャベツやアブラナの葉に、

アゲハチョウはミカンの葉の近くで見られます。

チョウチョによって、好きな葉っぱが違うのは面白いですね。

 

 


☆おまけ☆

 

〈お詫び〉

727日のブログの「☆おまけ☆」内で掲載した稲穂の写真ですが、

成長したら別の草と分かりました。

お詫び申し上げます。

 

 

今週の稲の様子




今週も稲の長さを測ってみます。

前回は83cm(黄色い印)でしたが、

どのぐらい伸びているでしょうか。


 


90cmになっていました。

1週間でこんなにも伸びるのかとびっくりです。

今週はピンクの印をつけておくので、

来週もこれを元に稲の長さを比べてみようと思います。

 

 

ちなみに90cmがどのぐらいかというと、

園庭にある鉄棒の真ん中の高さです。




夏休み期間中は

毎週5歳児学年が育てている稲の写真を載せていきます。

一週間でどのぐらい成長したか

ぜひ見比べてみてください。

 




2021年8月9日月曜日

「入園案内」修正のお知らせ

 

8月6日から8月9日の間、「入園案内」内「募集要項等配布について」原稿が一時、

違う原稿が掲載されていました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

8月9日10時以降、修正完了しましたのでお知らせいたします。

 

2021年8月3日火曜日

夏休み特別企画 朝野園長コラム①

 7月20日~8月31日までは毎週火曜日にブログを更新します。

 

朝野園長先生は本学の芸術・スポーツ科学系美術分野の先生で、彫刻を専門とされています。

 

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「触覚による造形の発見」

 

私の彫刻作品づくりは形への憧れから始まり、

曲線や曲面に興味をもっています。

そして、形に触れて気持ちのいい造形を目指しています。

削っては触り、また削っては触りを繰り返しながら制作を進めていくことで

形への思いを深めていくように自分の中で感じています。

 

私がそのような触覚による造形に気付いたのは、

1986年から1992年までのイタリア留学中の頃でした。

当時、トスカーナ州の北に位置する

古代からの大理石産地として知られるカッラーラ市の

イタリア国立美術学院(Accademia di belle Arte di Carrara)で学んでいました。

その傍ら、地元の彫刻工房で大理石での彫刻制作を始めました。

 

しばらくして、美術学院の教授も務められた

彫刻家カルロ・セルジオ・シニョーリ(Carlo Sergio Signori)さんの

手伝いをすることになり、

彼の数々の素晴らしい作品を目の当たりにしたときから

彫刻の形への感情が変わりました。

シニョーリさんの大理石作品の欠けた部分の修復作業などをする中で、

彼の作品を直に手で触わる度に、

その手触りの良さに強烈な印象を受けました。

それは官能さえ覚えるような触り心地でした。

そのあとに自分の作った彫刻作品を触ってみると幻滅感に陥り、

今まで何をやってきたのかという自分の仕事に対する絶望を感じました。

その時以降、形に対する考え方が変わりました。

当時のシニョーリさんは80歳を過ぎていましたが、

私が修復作業をした部分を何度も触って確かめ、

形への妥協を許さない鋭い姿勢を感じました。

そのことが、私の彫刻制作姿勢に大きな影響を与えてくれました。

彫刻の形は視覚だけではなく、

触覚による造形と鑑賞であることに気付きました。

その当時に私が制作した彫刻画像をいくつか添えます。

 

1987年~1992年ごろの作品例


 La Donna (ラ・ドンナ)1987

 


 Il Vento (イル・ベント)1989

 


 Angela (アンジェラ) 1990

 


La Goccia  (ラ・ゴッチァ)1992

 


美術館や画廊においては

「手を触れないでください」の注意書きが多いですが、

私が彫刻作品を発表するときは

「どうぞ触って鑑賞してください」と観る方々へ言っています。

先日、5歳児学年の行事の際には、

「園長の石コレクションコーナー」を設けてもらって、

化石や宝石類の鉱物たちと一緒に

イタリアの大理石で作った作品も1点設置しました。

もちろん、子どもたちに触って鑑賞してもらいました。

石彫刻のひんやり感やつるつる感を声に出して感想を言ってくれました。

ごつごつした硬い石がぴかぴかして

手触り良く形に出来ることを感じてもらえたのではないかと思っています。

 


                    

☆おまけ☆

今週の稲の様子


 

先生たちが雑草を抜いたので、

稲の周りがすっきりしました。

 

実際に見ると大きくなっていると感じるのですが、

写真だと伝わりにくいので、

メジャーで測ってみることにしました。

 

コンクリートブロックからすぐ近くの稲の、

一番長い葉を測ります。



83cmでした。

メジャーに黄色い印をつけておくので、

来週はこの印を元に稲の長さを比べてみようと思います。



ちなみに83cmがどのぐらいかというと、

4歳児学年の園庭にあるジャングルジムの

下から2段目ぐらいの大きさです。




夏休み期間中は

毎週5歳児学年が育てている稲の写真を載せていきます。

一週間でどのぐらい成長したか

ぜひ見比べてみてください。