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朝野園長先生は本学の芸術・スポーツ科学系美術分野の先生で、彫刻を専門とされています。
今回は、園長先生が2007年台湾の花蓮国際石彫シンポジウムに参加したときの様子を紹介してくださいます。
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彫刻シンポジウムは、討論の場ではなく現地制作の場です。1959年にオーストリアの彫刻家Karl Prantl(1923~2010)が世界で初めて開催したと言われています。その時に集まった彫刻家たちが「他の作家たちと同じ時間と場所を共有し、原石から完成まで一緒に過ごす」ことのすばらしさを共感して、彼らが更に各地で彫刻シンポジウムを開催し、世界各国に広まりました。私は1987年のイタリアの彫刻シンポジウムに初めて参加して以来、ヨーロッパ、欧米、アジアの各国の彫刻シンポジウムで現地制作をしてきました。
主催者に招待された11人(8カ国)の彫刻家たちと
1か月間現場で制作を共にします。
期間中は各国の作家と交流できて、大きな刺激になります。
台湾の白大理石。原石サイズ250×100×70(制作中の朝野園長)
グラインダーによる擦り切り作業。
形を出していきます。
3個のくぼみを彫り穴を開けます。
磨くと大理石の模様がくっきりと現れます。
5種類のセラミックディスクで水磨きします。
クレーン作業。立ち上げます。
完成作品題名:Drops of
time [時間の雫] (記:朝野)