2022年8月18日木曜日

夏休み特別企画 朝野園長コラム②

2023年度入園に関するお知らせを7月29日付ブログに掲載中です

※8月末までは毎週木曜日にブログを更新します。

 トップページのお知らせには掲載されませんので、ご注意ください。


①に続いて、2018年に参加したバールロ(Baarlo)国際彫刻シンポジウムのことを紹介します。

バールロはオランダ南東部の町です。ドイツの国境近くにあります。長閑な風景がとても印象的でした。

この彫刻シンポジウムも公募により作家の選定が行われました。オランダからは2名、フランス、ブルガリア、台湾、日本からは各1名、合計6名の彫刻家が選出されました。5名の彫刻家とは過去に私が参加した彫刻シンポジウムで一緒に仕事をした人たちでした。園長コラムで紹介したオランダの彫刻家は、バールロでも一緒でした。カリン・バン・オンメレンさんという人です。カリンさんとは、台湾、中国、カナダ、オランダの各彫刻シンポジウムで共に選出され、現場で制作を共にした顔見知りです。実は、カリンさんは2010年に本学で2週間滞在して彫刻を制作してくれました。大学のウッドデッキに2つある石彫刻の内の一つが彼女の作品です。ご興味があれば、いつか探してみてください。




制作現場:小川の畔で6名が並んで制作します。




3週間の制作期間の始まりです。素材は石灰岩。自然の穴がぼこぼこありました。

期間中に地元の小学生たちを対象にした石彫ワークショップを行いました。

 


グラインダーで形を出していきます。



形が出来上がって丸いくぼみの中をポリッシャーで磨いているところです。



 地元の幼稚園から見学がありました。手で触って各部位の石の質感の違いを感じてもらっています。



完成作品が並びました。


 

 


カリンさんの作品。

 

 

「月のしずく」高さ220㎝、幅110㎝、奥行き45



この後、6人のそれぞれの作品は町の公共の場所へ恒久設置されました。

いつかまた現地へ行ってみたいと思っています。